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「モチイエ女子」、ありだと思う。

つい最近まで、女性がひとりで家をもつって
ごく少数派で、ちょっと変わってると思われていた。
マイホームをもつことは、家族の幸せと考えられていた。

いったい誰がそんなことを決めたんだろう。

女性が家をもつって、あんがいあたりまえじゃない?

そんな声が聞こえてきそうなほど、
今、ごくフツーの女子たちが、じぶんの家を買う時代になっています。

家というホームグラウンドを手に入れ、
これまで以上にパワフルに、イキイキと輝いてる「モチイエ女子」。

そんな新しい女性たちが増えれば、この国はもっともっと元気になるから。
なによりそんな未来が、素敵でおもしろそうに思うから。
私たちはこの「モチイエ女子project」を通し、
その生き方、あり!と宣言します。

モチイエ女子web

お知らせ

モチイエ女子webにて、エッセイなど多数寄稿いただきました 雨宮まみさんがご逝去されました。心からお悔やみを申し上げます。 感謝と哀悼の意を込めまして、これまでの雨宮さんの作品、およびご出演いただいたコンテンツは、このまま掲載させていただきます。 どうか、ご愛読いただけますと幸いです。

理想の部屋まで何マイル? 特別編  Vol.5

リフォームって、どこまでできるんですか?

理想の部屋まで何マイル? 特別編  Vol.5

私好みのインタリア、実現できますか?

「モチイエ」について考えるとき、最初に私の頭に浮かぶのは「中古マンション」だ。予算的に新築を買うのが難しいな、というのが一番の理由だけど、中古マンションを買うなら、前の住人が退去してから手直しされていない中古マンションを購入して、内装をリフォームして理想の部屋を実現したい! という夢もある。もちろん新築でも好きにリフォームすればいいし、建てる前に選べる部分もあったりするけれど、私の好みはあまり一般的ではなく、選択肢の中にそもそも好みのものがなかったりする。

どういう好みかというと、床をヘリンボーンのフローリングにしたいとか、部屋によってはテラコッタのような肌触りのタイル(正式名称がわからないが、そういう床のホテルに泊まったことがあって、とてもよかった)にしたいとか、お風呂の壁のタイルをかわいいのにしたいとか、壁をなるべくぶち抜いて開放的な空間にしたいとか、漆喰をわざと粗めに塗ったような壁にしたいとか、外国の部屋のようなカラフルな壁紙や、大きな花柄の壁紙を貼りたいとか、そういうやつだ。
そこまで変わった好みでもないと思うのだけど、新築でも中古でも、最初からこんなふうになっている部屋なんて見たことがない。リフォームでしか叶えられないだろう。

ということで、北参道にある「三井不動産リフォーム」のリフォームモデルルームを訪ねてみた。私のような希望は、叶うのだろうか?

理想の部屋まで何マイル? 特別編  Vol.5

北参道モデルルームで出迎えてくれたのは、マネジャーの森高さんと望月さん。まず、主に森高さんにお話をうかがった。

リフォームと言っても私も未経験のことで、どこから考えたらいいのかわからないくらいなのですが、初心者が見落としがちなこと、気をつけたほうがいいことってありますか?
森高「そうですね、お客様によって、ここをどうしても変えたいというポイントはそれぞれあるんですが、古いマンションであれば、内装よりもまずは見えていない部分のリフォームが重要です。例えば、主に配管、電気の配線などですね」
確かに、あとで不具合が出た場合、住みながら工事をするのが難しいですよね。
森高「そうなんです。特に築15年以上経っている物件の場合、経年劣化している場合が多いので、配管のリフォームはまずおすすめしたいですね」 その工事ってすごく高そうな印象ですが、実際、例えば50平米ぐらいの一人暮らしのマンションを想定すると、どのくらいかかるものなんでしょう?
森高「配管と一口に言っても、給水、給湯、排水と三つの菅があります。メンテナンスが必要かどうか確認して、必要な部分だけ局所的にリフォームするとして、100万前後ぐらいですかね。こればかりは本当に見てみないとわからない部分ですので、はっきりお値段を言いにくいです。物件によっては、100%交換したくても物理的にできない構造になっている場合もあるので、物件選びの段階で配管はチェックしたほうがいいんです」

物件選びの段階からリフォームを視野に入れて、可能性を考える

私、正直、物件選びの段階で配管の仕組みを訊く発想がなかったですし、もし聞いたとしても、ちゃんと理解できる自信ないです……。
森高「いや、普通はみなさんそうです。なので、中古物件を購入されたいということでしたら、物件選びの段階から相談に来ていただきたいんですよね。そうしていただければ、その物件でご希望のリフォームが可能かどうかも含めて、物件選びのお手伝いをさせていただくことができますので」
その発想はなかったです! 確かに買ったあとで肝心な部分が変えられないとわかったら、どうしようもないですよね。
森高「そうなんです。私たちは、ご希望通りにリフォームしやすい物件かどうかという視点から、物件購入を考えていただくシステムを作りたいんですね。
通常、これはと思う物件が見つかってからご相談にいらっしゃる方が多いのですが、リフォームというのは見積もりを出すのにどうしても時間がかかってしまうんです。なので、リフォームにどのくらいかかるのか、どういうことができるのか、ということをお話ししている間に、物件が売れてしまって買いそびれるリスクがどうしてもあります。先にご相談に来ていただくと、そういうリスクを回避できるんです」

理想の部屋まで何マイル? 特別編  Vol.5

まず、この時点で私のリフォームに対する考え方はくるっとひっくり返された。私はリフォームについて、見えるところのことしか考えてなかったし、物件を決める前にリフォームの相談をするなんていう発想はゼロだった。そこに森高さんがこうおっしゃった。

森高「みなさん、いろんなこだわりがあると思いますが、例えば好きな街、好きなエリアから物件をお探しの場合、内装や間取りが気に入らないだけなら、それはリフォームで変えられる可能性があります。それもあって、お探しになる段階で相談にいらしてほしいんです」

ちなみに、こちらのリフォームサロンは北参道駅から徒歩3分、代々木駅からは徒歩4分、副都心線、JR、都営大江戸線の3線利用可能、今再開発で話題になっている新宿南口エリアも徒歩圏内というかなりの好条件の立地にある。外観は昭和っぽい、レトロな雰囲気なのだが、内装は完全に新築にしか見えない。
考えてみると、こんな立地のところにいきなり新築マンションが建つようなことはほとんどないだろうし(まず土地が空くことがなかなかないのでは?)、好きなエリアがすでにかなり開発されていて、新築の入り込む余地がないので中古物件を探す、という発想もあるのだなぁ、と思った。
私は壁紙や床のことしか考えてなかったのに、北参道モデルルームの目指しているものは、もっと規模の大きな「理想の住まいの実現」だったのである。

理想の部屋まで何マイル? 特別編  Vol.5

寝室をバスルームに!? 間取りも変えるリフォーム

ちなみに、間取りを変えるというのは、これも場合によるでしょうが、どの程度できるものなんでしょうか。
森高「このモデルルーム自体、完全リフォームしているんですが、まず最初はこのキッチンは壁で囲まれていました。それを取り払って、対面式のキッチンにしています。
見ていただきたいのはバスルームですね。小さな窓があるバスルームですが、ここはもともとは寝室だったんです。それを広めのバスルームに変えて、もともとの窓を活かして明るさのあるものにしています」
水回りは動かせないものだと思ってました……!
森高「これも物件によるのですが、可能な場合もあります。リフォームで最も規模が大きいのは、このモデルルームのようなスケルトンリフォームという、一度床も壁もすべて壊してコンクリートの箱だけの状態にして、そこから内装を作り直すというものです。そちらはお値段的には上がりますが、ほぼ新築のようにしたい、1から好きな間取りに直したいという方にはおすすめのプランです。
ちなみに雨宮さんが理想のバスルームだとおっしゃっていた物件の写真を見せていただいたのですが、壁にブルーのタイルを貼るというのは、ユニットバスのパッケージプランにあるものですので、それほどお値段はかからないですよ」
本当ですか! タイルは高いんだと思い込んでました。そういうのがあるんですね……。そしてここ、洗面所もスッキリしていて、いいですね。
森高「これ、海外だとメディスンボックスと呼ばれているんですけど、鏡の裏側が収納スペースになっているんです。中にコンセントもつけられるので、電動歯ブラシも収納できます。電気コードが外に出ないので、かなりスッキリ使えると思いますよ」
わ! これ、映画でしか見たことないやつです! ここに綿棒とか化粧品とか、サプリメントとか常備薬とか入れてる場面、よく出てきますよね。
森高「そうです。実際、便利だと思います。洗面台の下にも収納を作ってますので、掃除道具などはだいたいここに入れられますし」
キッチンも、収納がかなりありますね。中古物件を見ていると、だいたいキッチンって隅っこのほうに、独房みたいに囲まれて存在していて、気が滅入るんです。
森高「今の対面式キッチンというのは、実はリフォームの世界から始まったものなんです。通常、雨宮さんのおっしゃった通り、昔はキッチンは壁に向かって作るものでした。でもだんだん『家族と会話しながら料理をしたい』『コミュニケーションを取りながら作業ができるキッチンが欲しい』という要望がリフォームで増えてきて、その要望を受けて、新築でもアイランドキッチンなど、対面型のキッチンが増えてきたんです」
そういった、これまでの不満をたくさん聞いてこられているわけですね。
森高「その蓄積には自信があります。ここが使いづらいとか、ここが不快だとか、そういうご意見はたくさんうかがってリフォームに反映させてきた歴史がありますので、『ここをこうしたら不便になる』という知識については、私どもはかなり自信があります。
ですので、あとで住みにくさを感じるようなリフォームはおすすめしませんし、快適に住めて、なおかつそのお客様のご希望に沿えるようなプランを出させていただくよう努めております」

壁紙や床材のことしか考えてなかった自分が恥ずかしくなるほどのプロのお言葉である。「数々の不満の蓄積がある」ということは、そのまま「住みやすい家、気持ちのいい家とはどういうものか」についての知識がある、ということだ。

理想の部屋まで何マイル? 特別編  Vol.5

三井のリフォームに相談するメリットは、後期の短縮と経験の蓄積

ちなみに、リフォームといってもいろんな業者さんがいらっしゃると思いますが、こちらにお任せするメリットというのは、何かありますか?
森高「まず、購入以前からご相談いただくことで、通常どうしても時間がかかってしまうリフォームの見積もり期間を短縮できますので、実際に住める状態になるまで、かかる時間が短くなるということがあります。また、住宅購入とリフォームの一体型ローンを組むこともできます」
ちなみに、ヘリンボーン床やタイルの床とか、漆喰を粗めに塗ったような壁とかの希望にも応じていただけるんでしょうか。
森高「ヘリンボーンはですね、お値段がどうしても上がってしまいます。本物の木で、ああいう形に敷き詰めるとなるとどうしても……。ただ、不可能ではありませんし、タイルの床というと、色は白ですが、サンルームで使用しているものが雨宮さんのご希望に近いかと思います。ちなみに、リビングの壁は漆喰ではないのですが、壁紙に塗料を厚めに塗って凹凸を出して、雨宮さんのおっしゃるような漆喰っぽい壁にしてあるものです。こちらは、ご自分でされる方も多いんですが、だいぶご予算を抑えられますし、雰囲気は出せます」
わ、ほんとだ!
森高「例えば大理石などの石材を使いたいというご要望もありますが、ほぼ大理石に見えるタイルなども最近は出てまして、実際のお手入れは本物よりもそちらのほうが簡単だったりするんです。もちろん、どうしても本物がいいというこだわりにもお応えできますが、こんな雰囲気にしたいけれどご予算的に難しい、という場合、ご希望に近いものをご提案させていただいております」 ちなみにですが、こちらのモデルルームのリフォームは、おいくらぐらいかかったんでしょうか。
森高「約一千万円ですね」 お風呂場を移動させて、洗面所も移動させて、サンルームを作って、キッチンの壁を壊して、総とっかえですもんね。新築にしか見えないです。
森高「モデルルームですので、やはりそれなりにかけていますが、もちろんパッケージプランではお手頃なものをご用意しております。それを安いと受け取られる方も、高いと受け取られる方もいらっしゃると思いますが、ご購入の前から理想のリフォームの実現に向けてご相談を受け、実現するというサービスの面では、当社は自信があります。中古物件を購入してリフォームをしたいとお考えの方でしたら、お任せいただければ物件選びと同時にリフォーム計画を進めることができますので、リフォーム期間をできるだけ短くして入居していただくことができます」
まさに今、友人がリフォームを検討していて、見積もりがなかなか出ずに工事着手が遅れに遅れているんです。
森高「通常は時間がどうしてもかかってしまうものなんです。そこをなんとか短くできないものかということで、こうしたパッケージプランをご用意したり、事前のご相談をおすすめしたりしているわけですね」

私はリフォームについて、見た目のことしか考えていなかった。しかし、リフォームサロンが目指すものはそんな地点ではなかった。見た目や住み心地は当然で、さらにその先の大きな視野からリフォームについてこれまで得てきた経験を活かし、より住み心地の良い住まいを提案したい、というところの話を聞けた。

ちなみに、私が好き勝手に希望を話していると、望月さんはそっと「雨宮さんはタイルや石にこだわりをお持ちのようですが、もし床材としてお選びになるのなら、冬は冷えますので床暖房をおすすめします」とアドバイスをくれた。この細やかさで相談に乗ってくださるのなら、リフォームを考えるのは、悩ましいけど楽しい作業になるだろうな、と感じた。

理想の部屋まで何マイル? 特別編  Vol.5

文=雨宮まみ

雨宮まみ

ライター。編集者を経てフリーのライターになり、女性としての自意識に向き合った自伝的エッセイ『女子をこじらせて』(ポット出版)を上梓、「こじらせ女子」が2013年度の新語・流行語大賞にノミネートされる。 著書に、対談集『だって、女子だもん!!』(ポット出版)、『ずっと独身でいるつもり?』(ベストセラーズ)、『女の子よ銃を取れ』(平凡社)など。

プロフィール写真=松沢寫眞事務所

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